大手の製薬会社などをはじめ、大企業でも副業を解禁する会社が増えてきた昨今。
弊社ガイアックスでも副業が解禁となりました。しかし、何をするべきか、何から始めるべきか、実際に副業されている方がまだまだ少ない中で、生の声を聞ける場というものが少ない状況です。ヒントやアイデアの種となるものが乏しく、殆どの方が足踏みをされているの状況なのではないかと思います。
今回のイベントでは、様々な働き方を実践されている方々をお呼びし「どうして副業するに至ったのか、具体的な方法やメリット・デメリット」について、お話を頂きました。
スキルアップ、金銭的な話、時間の有効活用など、多角的な面から副業のリアルを共有する会となりましたので、その内容をレポートしていきます。
スキルアップ目的で副業とゆるく付き合う
speakerdeck.com トップバッターは福岡からテレビ中継で登壇してくれた吉田さんです。
スキルアップを目的に副業を行なっている吉田さん。
題名にある「副業とゆるく付き合う」とはどういうことでしょうか?働く事をゆるくして大丈夫?実践されている方法について説明して頂きました。
吉田さん曰く、個人でアプリやWEBサービスを運営するなどでお金を稼ぐ事は、コスト的・市場的にもレッドオーシャンと考え、目的をスキルアップに置いたとのことです。
その際に注意したのは「お金を目的にしない」「何度もやったようなな仕事はしない」という事をルールとしたこと。
一方で、「お金を目的としない」ながらも、それはモチベーションの維持にもなるので、やりがいを搾取されるよりは効果的という側面もあるとのことでした。
そのらを踏まえた上で、肉体的・精神的にもゆとりのある時給制や、双方にとってリスクの少ない顧客との関係性を結ぶ事を推奨するとのことでした。
副業(趣味)で技術記事の寄稿をしていたら 書籍執筆のお誘いが来た話
株式会社スタディスト 北野勝久氏
https://speakerdeck.com/katsuhisa91/fu-ye-qu-wei-deji-shu-ji-shi-falseji-gao-wositeitara-shu-ji-zhi-bi-falseoyou-igalai-tahuaspeakerdeck.com
本業の会社とは別に、スタートアップ2社と成長過程にある2社のサポートをしているという北野さん。
「お金を稼ぐためであれば、仕事を頑張ったり、転職したりした方が確実だと思う」と前置きした上で、「現職で不足している物を副業で補うのが健康的な働き方ではないか」と提案してくれました。
ここでいう「不足しているもの」とは技術だけに関わらず、心の平安や、趣味でも構わないとのこと。お金を稼ぐ事は素晴らしいが、ストレスを抱えてまで副業をすべきなのかの度合いは考える必要がある、と語ってくれました。
また、「首を突っ込んでみたいプロジェクトがある人」には社外参加する事を強くお勧めしたいとの事。
仕事にも心理的にも負担がなく、何よりも自分自身が楽しむ環境を自分で作っていく、という考えには非常に共感するものがありました。
プランノーツ流・見積術
株式会社プランノーツ代表 高橋宣成氏
www.slideshare.net
システム開発とは別に、執筆業、YouTuberとしても活躍している高橋さん。
今回はシステム開発における見積もりについてお話しして頂きました。
普通の企業から外れて自分で仕事をする事になった場合、単価をどうするかは大きな課題となります。 今まで通りの金額でいくべきか、個人で行うからという理由で下げるべきか。
見積もりにおける最低単価の決め方、値上げ/値下げの分岐点、気を付けるべきポイントや見極めなどについてお話していいただきました。
ふつうのサラリーマンエンジニアだけど副業したいプレゼンテーション
及部敬雄氏
特に現在働いている会社に不満は無いけれども、他の会社や現場がどうなっているのか見てみたいという願望がある及部さん。
これからの時代を考えた場合に、副業解禁は企業・社員にとってもメリットが多いのでは、という提案をしてくださいました。
転職しがちな優秀なエンジニアの特性を利用したルール改正案や、副業解禁に対して出てきそうな反対案を洗い出し、それぞれの対応策について説明いただきました。
後半では、実際に副業を行なっている方々をお呼びし、パネルディスカッションを行いましたので、その内容をお伝え致します。