結局、台風ばっかりきて、夏を感じないまま秋を迎えて、もう今年も終盤・・・。やり残した事は無いかと、焦りを感じる季節になってまいりましたね。皆さんいかがお過ごしでしょうか?
そんなジトッとした空気を吹き飛ばす、生産性を高めるための勉強会をガイアックスで開催しましたので、そのときの様子をご紹介します。
今回は「【働き方改革】生産性を高めるための8つの習慣」というテーマです。 『日本企業がシリコンバレーのスピードを身につける方法』出版記念ワークショップに参加した木村さんが8つの習慣を企業に導入するためにはどうしたらいいか、スライドとディスカッションを通して、シェアしてもらいました。
生産性を向上させるには、アジャイルやDevOpsなどの導入は効果的と言われており、海外では95%の企業が導入されていますが、日本企業での普及はまだまだです。
これらの概念は西洋文化を前提として作られている事が理由の一つとして挙げられます。
そこで、この勉強会では、DevOpsなどの概念に内包されるマインドセットを理解すべく、この8つの習慣を自分たちの組織にインストールすることを目的としました。
※この「8つの習慣」はマイクロソフトの「中堅中小規模向けビジネス・IT 支援情報局」で公開されているもので、スライドと説明を当該のサイトで見る事ができます。 blogs.business.microsoft.com
8つの習慣はとても1~2時間では説明しきれないので、今回はできるところまで。 主な内容は以下の通りです。
- どのように8つの習慣を導入するか?
- 米国との生産性、優先順位の違いについて
- リスクについて、リスクや失敗はあるものと考える
- 不確実性を受け入れ、変化を精力的に行うには?
説明を聞いたあとはチームごとにディスカッションします。 以下、ディスカッションの内容と出てきた意見です。
所属組織で新技術の導入や生産性を妨げている要素は何か?
- エンジニアとビジネスサイドにギャップがあって、両者満足する結果に着地していない。
- 安定を好む傾向がある。言い換えれば、保守的で失敗が許されない雰囲気があるとも言える。
- 顧客の声を拾い上げるのでいっぱいいっぱい。未来に投資できていない。
- 意思決定が遅い、属人性、PC環境が遅い、などなど
最小限のチカラで最大限の結果を出したいのはみんな同じなのですが、ビジネスサイドとエンジニアサイドではそのためのアプローチ方法、双方が考える問題の原因などに意見の相違が起きがちですね。そういった緊張状態が保守的な環境を産んでいるのかもしれません。
カットできる不要な仕事、付加価値の低い仕事にはどんなものか?
- 割り込み業務は集中できないので、やめてほしい。
- 誰も見なくなる事が分かっているのに作成するドキュメント。そのうえ、不必要に綺麗さを求められる。
- ハンコリレー。そんなに沢山の上長の承認が必要なのか不思議だ。
- すぐにMTG開きがち。メールやSlackとかでいいのに。
- 経費精算、通勤、掃除、進捗の無い仕事、などなど
やはりエンジニアは自分が集中したいときに集中できないのが、フラストレーションのようですね。 経費精算や掃除は大切なんですが確かに面倒。Be Lazy の精神で楽にしたいものです。
間違いを犯してもいい環境にするためにはどんな変化が必要?
- 個人に責任を追求したりマイナスな評価をしない
- プロセスの欠陥が失敗を生じさせる場合もある。問題にばかりフォーカスしない姿勢も大事。
- 失敗を振り返り、同じ失敗をしない仕組みを作っていく。より強いチームにするために失敗を歓迎する。
- 一方で、失敗してもリカバリーできる余裕を作っておく事は大事。事前に検知できる予防線を張っておくなど。
- 一人ひとりに裁量が与えられていれば、責任感も生まれると思う。全ての業務を自分事として行う事も大事。
- チームがそれぞれのメンバーのチカラを引き出す努力をする
出た意見の中には「失敗したら褒めよう」などの意見もありました。大切なのは間違いを責めず、二度と同じ間違いを繰り返さないようにどうすれば良いかをみんなで考える事ですね。
アジャイルやDevOpsのマインドは、何度も何度も繰り返してチームに刷り込ませていく必要があります。 自分達のやっていることに間違いがないか、手法にばかりとらわれていないか、疑問に思ったら見返したいですね。