去る2018年10月11日に、関係性技術というデータ解析技術をテーマにしたハッカソンが、Nagatacho GRiD B1F Space0で開催されました。主催は関係性技術の産業化推進フォーラムである「モバイルソーシャライズシステムフォーラム」、ガイアックスはこのハッカソンをサポートしながら、ソーシャルメディアマーケティング事業部の澁谷と技術開発部の峯がハッカーとして参加してきました。
関係性技術とは
関係性技術は、行動履歴やイベントデータなど時系列に並んだデータからデータ同士の関係性を抽出し、関係性グラフを生成するデータ解析エンジンです。ガイアックスは、「モバイルソーシャライズシステムフォーラム」に2015年より参画し、関係性技術の事業への展開の検討を行ってきました。また、本エンジニアブログでも何度か触れてきました。
ハッカソンのルール
今回のハッカソンのルールは、この関係性技術を使うことだけが唯一の条件で、あとは自由に何を開発していいというものでした。その自由さは開発物に対してだけでなく、準備・事前開発はどれだけ行ってもよいというもまでありました。通常のハッカソンは当日によーいドンで開発開始しますが、極端な話、完成したものを当日持ち込んでもいいのです。実際今回ハッカー向けに関係性エンジンのAPIが開放されたのは、開催日のちょうど1ヶ月前、9月11日でした。我々は、このルールに則ると準備は早い段階から行うことができたのですが、実際にコードを書き始めたのは、開催1週間前から開発を開始し、APIの疎通確認、基本的なデータの登録、解析結果の抽出を含め、基本機能は当日を前に終わらせておくことができました。
緊張の当日
当日は朝9時集合。開会式の後すぐに開発に入りました。参加者は5チーム9人。関係性技術を操る猛者が集まり、かなり本気の開発が行われました。
お昼には、弊社の家庭料理カフェTiny Peace Kitchenのお弁当を食べ、疲れた脳と体に栄養を補給しました。
夕方まで、ガッツリ開発を行った後、一度開発物の形を整え、発表に備えプレゼン資料を作成しました。 そして完成したものはこちらです。
SNSマッチングエンジンReth
まずは澁谷氏。なんとTweetをベースにしたマッチングエンジンです。 気になるあの子と、自分のTweetから関係性を構築し、二人のマッチング度を測ります。
自分のアカウント情報を入れると・・・・
気になるあの子とのマッチング度を測ってくれます!
仕組みはこの様になっています。
審査員からの評価は、モテという分野そしてtoCでの活用に挑戦したことが大きく評価されました。
さあ、最高のコラボしよう!
続いて、私、峯の成果物です。自社アカウトとコラボできそうなTwitterアカウントをリコメンドしてくれるツールです。
自社アカウント名と、コラボしたいワードを入力し、ボタンを押すと・・・
コラボにふさわしい相手をリコメンドしてくれます。
解析構造はこの様になっています。
気になる結果
優勝は株式会社アウン・インターフェースの西川氏。匿名化されたデータも関係性技術を使えば、かなり意味を持ったデータとして扱うことができるというとても高尚なものを作られました。
ガイアックスメンバーは残念ながら、優勝を勝ち取ることはできませんでしたが、審査員の方に伺った所、惜しいところまでは行っていたそうです。
これら成果物に興味がある方は、有償でご相談に乗ることができます。モバイルシステムソーシャライズフォーラムのサイトのフォームからお問い合わせください。フォームはページの末尾にございます。
最後に
ガイアックスでは、このように技術を使って課題を解決し、事業を伸ばしていけるよう日々技術力を磨いています。関係性技術を使ってみたい、一緒に働いてみたい、ガイアックスに 興味のある方はぜひこちらまでご連絡ください。
また、Gaixa Communityに参加することでNagatacho GRiDのシェアスペースが活用可能となります。 詳しくは以下のサイトを参照の上、ぜひご活用ください!