ここ数年で大きく規模を拡大している技術書典。周りを見渡せば、出店しているエンジニアも珍しくなくなってきました。
文系も知りたい「技術書典」 | NHKニュース https://t.co/TC0cTg5Duk #執筆エンジニア
— よこち(yokochi) (@akira6592) November 20, 2018
この人気の秘密は何なのでしょう?一つの技術書をボロボロになるまで読んでいたエンジニアは、やはり本が馴染み深いという理由も考えられますが、どうやらそれだけでもなさそうです。ネットには無い魅力。我々はまだまだ本を信頼しているし、大好きなようです。
では実際に本を出版するまでにはどういった道のりがあるのでしょうか。
商業誌、自費出版、媒体にこだわらず、様々なバックグラウンドを持った登壇者に、出版までの経緯、またそれにあたり苦労した点などをお話していただきました。
なお、今回は書籍の展示スペースも用意し、実際に出版されている参加者の展示&販売も行なっていただきました(詳細はのちほど)。
「ブロックチェーンの本を書いた話」株式会社ガイアックス 峯アラムさん
トップバッターはガイアックスの峯アラムさんです。
最初の登壇は、株式会社ガイアックス 技術マネージャーのAram Mine さん( @aramsan )「ブロックチェーンの本を書いた話」です。#執筆エンジニア pic.twitter.com/kK71DJFw8N
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) 2018年11月20日
ガイアックスでは比較的早い段階からブロックチェーンに取り組んだり啓蒙してしてきた関係から、ある日突然出版社からブロックチェーンの書籍監修の依頼が来たそう。たかが監修と高を括っていたのが大間違い。特に新しい技術は半年前のものが時代遅れになっている可能性もある中で、出版まで漕ぎ着けた悲喜こもごもをお話していただきました。 (どこまで公開していいか分かりかねましたので、スライドは非公開とさせていただきます)
#執筆エンジニア 出版系って同人含めて進捗ヤバイスターがデフォな気がする。特に技術書って技術の進みが早いからゆっくり書いてると、ジャンルによっては出版時点で時代遅れになったりする可能性もある訳だし。
— 🌲🌲🌲 🌲🌲 (@KiKiKi_KiKi) 2018年11月20日
同人がヤバイスターになるのは自分のせいやけどな!!
また、技術を学ぶ教材として、弊社のTechpitをしれっと宣伝。あざっす!
Techpit Market
— よしむら (@jumpyoshim) 2018年11月20日
"サービスを作りながらプログラミングを学べるプログラミング学習教材のマーケットプレイス"
ほえー、こんなのあるんだ。執筆ってかなりハードル高く感じてたけど、気軽に取り組めそう。
#執筆エンジニアhttps://t.co/OpVUNvzoPz
「どん底からの書籍執筆」株式会社プランノーツ 代表取締役 高橋宣成 さん
本を出版するエンジニアは一握りのエリートや天才だけではない、平凡な人間でもコツコツと努力を積み重ねればチャンスは向こうからやってくる。今回の高橋さんの登壇でそう思った方は多いはず。
次の登壇は、株式会社プランノーツ 代表取締役 高橋宣成 さん( @ntakahashi0505 )「どん底からの書籍執筆」です。#執筆エンジニア pic.twitter.com/ZA1Bovyuyt
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) 2018年11月20日
元々はエンジニアとはかけ離れた業界で活躍していた高橋さん。転職を機にエクセルに触れ、VBA、それ以外、と技術領域を広げていく傍ら、常日頃から感じていた「一般の仕事でも業務を自動化すれば、こんなに楽になるのに・・・」とブログを続けていたら執筆依頼が来たとのこと。
とても大事なこと。 <毎日の手作業を自動化。働く時間の価値を上げていける。プログラミングの技術も磨ける。 #執筆エンジニア
— たか (@happylifetaka) 2018年11月20日
ブログ経由で商業本のオファー結構あるのか…。 #執筆エンジニア
— おdd (@oddmutou) 2018年11月20日
商業誌執筆のきっかけいろいろあるんだなぁ。自分はChefについての勉強会LT登壇がきっかけだった #執筆エンジニア
— hokkai7go (@hokkai7go) 2018年11月20日
ブログで特定の技術や言語に関する記事を書き始めてから約1〜2年で、何かしらのリアクションが生まれるとのこと。 毎日記事を書いていたこと、他のブログ等とは違ったターゲットや切り口で運営していたのが幸いしたのではないかと自己分析されていました。
類書が多数ある場合差別化がむずかしくなる。類書とは違った「ターゲット」「売れる理由」ー>「こだわり」の中にヒントがある。 #執筆エンジニア
— たか (@happylifetaka) 2018年11月20日
#執筆エンジニア Blog経由で依頼ってblogにある問い合わせフォーム的なのからなのか、Blogからソーシャルアカウント辿ってコンタクト取るのかどっちが多いのか気になる。問合せする側の気持ちになるとフォームがある方が楽そうだけど
— 🌲🌲🌲 🌲🌲 (@KiKiKi_KiKi) 2018年11月20日
ブログを毎日続けるコツを伺うと、「毎日◯時〜◯時まで」と時間を区切って習慣化すること、週イチなどは後回しになりやすいし、溜まったときに挽回する気力もなくなりがちなので、毎日するのがオススメです、とのことでした。すべてのエンジニアにもチャンスがあると思わせてくれる登壇でした。
いろいろ面白いイベントだったんだけどタカハシノリアキさんの毎日ブログを書いていたって話が一番自分に響いた。一人Advent Calendarに本気で取り組んでみようかな。 #執筆エンジニア
— もっと@FrontendConf Fukuoka (@mottox2) November 20, 2018
「技術書典でうまれた『DNSをはじめよう』と『AWSをはじめよう』の物語」@mochikoAsTech さん
最後の登壇は技術書典で瞬殺で完売した「DNSをはじめよう」「AWSをはじめよう」の著者 @mochikoAsTech さんです。
最後の登壇は、mochikoAsTech さん( @mochikoAsTech )「技術書典で生まれた「DNSをはじめよう」と「AWSをはじめよう」の物語」です。#執筆エンジニア pic.twitter.com/fX0SbVtJ54
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) 2018年11月20日
普段はこういった勉強会には出る機会が少ないそうなのですが、弊社の @xtetsuji がDNS本が出た際に社内布教しまくった事もあり、その縁から今回登壇していただけることになりました。
まさにレアキャラ!ゆえにこういった事象も発生してしまうそうで・・・
「え・・・?!もちこさんって・・・男性だと思ってた!!!」という事象がまた発生したw
— mochiko@「AWSをはじめよう」をBOOTHで発売中♡ (@mochikoAsTech) November 20, 2018
なんでか分からないんだけど、#DNSをはじめよう や #AWSをはじめよう を読んでくださった方の何パーセントかがナチュラルに「これを書いたのは男性」だと思うようです。面白いし不思議w
累計で数千冊を売り上げた背景には、恐るべき戦略があったはず・・・・!と思いきや、最初は40部の予定だったのに、印刷費を安く済ませようとしたり、周りのアドバイスを聞いているうちに、いつの間にか400部刷ってしまい、周りに心配されたそうです。
部数は多いほうがいい #執筆エンジニア
— kanata (@kanata201612) November 20, 2018
40部→400部 www
#執筆エンジニア 初めての技術書典参加で400部刷った!!
— 🌲🌲🌲 🌲🌲 (@KiKiKi_KiKi) November 20, 2018
ツワモノだ...コミケで100部以上出るのが数%だもの...
イベント時間で割ると1分にn冊ベースで考えると...
400部完売!すごい!#執筆エンジニア
— タカハシノリアキVBA本執筆中! (@ntakahashi0505) November 20, 2018
それでも開始2時間で完売してしまった「DNSをはじめよう」。まるで若手エンジニアが作業しているのを、熟練のエンジニアが横で見守ってくれているような安心感。実作業でつまづきがちなポイントをドリル形式で解決できる点など、初心者にとことん優しくした点が読者のハートに刺さったのでは無いかと自己分析されていました。
400部刷るとか、完売とかすごいよなぁ。そんだけDNSが謎システムでとっつきにくいって思われてるということだよな。 #執筆エンジニア
— hokkai7go (@hokkai7go) November 20, 2018
#執筆エンジニア #DNSをはじめよう
— 央 (@sogaoh) November 20, 2018
開発やっているときに
ありがちなトラブルを
ドリル形式で
書いたら売れたトノコト
AWS本のタイミングで商業誌化しなかったのがわりと不思議です #執筆エンジニア
— hokkai7go (@hokkai7go) November 20, 2018
また、技術書典に出店するか迷っている方向けのアドバイスとして、出店できるか否かは抽選次第なので、とりあえず応募してみることを勧めるとのこと。出店が決まったら頑張って書けばいいじゃないか!と力強いアドバイスをいただきました。
締切駆動執筆だ #執筆エンジニア
— Godan (@godan09) November 20, 2018
技術書典はじめるならこれがいいらしい
— よしむら (@jumpyoshim) November 20, 2018
ダウンロード版はないのかな?https://t.co/JAr0kMRg3T
#執筆エンジニア
また、こちらでも執筆についてお話しているそうなので、ご興味のある方は合わせてお楽しみください。
#しがないラジオ のmochikoさん、湊川さんの回を聞いてる。三者三様の執筆の経緯が面白い。mochikoさんの広報や切り口、追い込み聞いてみんなが買った理由が分かった。何か作りたい気がしてきた。
— かざいむ (@kazaimu_) November 6, 2018
sp.44
楽しかった「技術書典5」!3サークルそれぞれの同人誌裏話#SoundCloudhttps://t.co/zCCRyPyOyM
登壇のあとは、交流会スタート!
今回は登壇者に限らず、執筆経験のある参加者の方々に、持参いただいた本の宣伝用のスペースを用意いたしました!
執筆者同士の悩みや、あるある話で盛り上がり、気に入った本があれば購入!こういうイベントだと財布の紐が緩みがちになりますね!
人だかりの隙間をぬって、先ほど撮影できなかった追加の書籍展示です。全部、撮影できたかな・・・#執筆エンジニア pic.twitter.com/WrrtnMUhpB
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) November 20, 2018
追加情報!書籍展示枠で設定されました。#執筆エンジニア pic.twitter.com/Uy3PeC2YJX
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) November 20, 2018
続々と書籍展示が始まりました。
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) November 20, 2018
こちらは本日登壇の @aramsan さんが監修した書籍です。#執筆エンジニア pic.twitter.com/euY7W44tJU
二番目に登壇いただく @ntakahashi0505 さんの書籍です。#執筆エンジニア pic.twitter.com/H9zlh7UF4F
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) November 20, 2018
また、今回、書籍展示枠でお申し込み頂いた方の書籍です。#執筆エンジニア pic.twitter.com/Qz4HWhLx9w
— Gaiax Techinical Meetups (@GaiaxTech) November 20, 2018
Gaiaxさんの #執筆エンジニア イベントで展示しましたー。 pic.twitter.com/5BLmSisPm4
— このすみ (@konosumi) November 20, 2018
こないだの #執筆エンジニア というイベントで買った「技術書を書く人のための得する制度、損する行動」を読んでるー。青色申告する身としては対象読者層にドンピシャな気が。https://t.co/3aAwTzcAwU
— mochiko@「AWSをはじめよう」をBOOTHで発売中♡ (@mochikoAsTech) November 28, 2018
会場に到着!
— 増井敏克@プログラマのためのディープラーニングのしくみがわかる数学入門 (@masuipeo) November 20, 2018
とりあえず並べてみました。#執筆エンジニア pic.twitter.com/91Kwni6bAm
技術書を執筆している(したい)エンジニア交流会 https://t.co/wquXLjRAyd #執筆エンジニア
— おdd (@oddmutou) November 20, 2018
お邪魔している pic.twitter.com/SgF1GjEtoW
さいごに
登壇いただきました方々、また参加していただきました方々、夜のイベントにも関わらず参加いただきましてありがとうございました。 どの方々も熱量が高く、前のめりに参加していただいたお陰で、大変楽しいイベントとなりました。 今我々は、一個人がこうやって本を出版できる凄い時代に生きているんですよね。 こういった時代にいかに楽しんで仕事に活かすか、魅力的な引き続きイベントをお届けしたいと考えております。
今後もエンジニア交流会をよろしくお願いします!