こんにちは。ガイアックスの技術開発部長の肥後(写真:左)です。 ガイアックスで最近スタートした制度についてご紹介します!
ガイアックスでは、新しいモノに触れる、そこから得られる着想、発想を大事にしたいと思い 『ガジェット購入制度』という制度を作りました。 特にエンジニアにとっては、ガジェットをhackするきっかけになることも狙いのうちです。
この制度は、誰かが「新しいガジェットがほしい!」と声を上げる(申請する)ところからスタートします。 制度の主旨に合うと判断したモノについては、社内から広く賛同を募ります。 モノによって購入価格は違うので、必要な賛同数はモノによって違います。 約10万円のモノなら10人の賛同を得れば、成立! 申請者を中心に購入を進めます。初期セットアップも申請者と賛同者で。 順番に、1週間程度ずつ借用することができます。 もちろん自宅に持って帰るのもアリ。
さて、昨年末に告知、正式には今年からスタートしたこの『ガジェット購入制度』ですが、さっそくの成立例も数件でてきました。
Moff
今流行の兆しを見せているウェアラブルトイです。
利用者の感想
こんなところが面白かった
- テニスで遊んでる感
- ラケットの振り方で音が変わる。バックハンドとフォアハンドで音が変わっていたのが面白かった。
- ジェスチャーよりも、棒等を実際に持って遊んでみると面白い
- Bluetooth接続やiPhoneの音を出しておくなど、iPhoneの使い方が分からない人にもわかりやすい動画だった。人の説明と手元の説明が交互に出てきて良い印象だった
- Bluetoothのデバイス名を名前にできるところが良かった
- インストラクションがうまいと感じた。下に・・・と手順のステップ数があるのでわかりやすいし、1画面に1手順なところが良かった追加音声だけではなく、季節の背景も動的に取得しているところが良かった。
こうなればいいのに
- APIやSDKが公開されてない。Moffアプリにはすぐ飽きたので開発する楽しみが欲しかった
- ゲーム要素あれば面白い
- 子供(1歳半)に試したが、バンドとiPhoneが協同していることが理解できていなかった。バンドに恐怖心を示していた。バンドから音が出てくれば子供も遊べるのではないかと思う。
- プレゼンするときに、腕の動きに合わえて音が出たり、画面が切り替わるとか面白そう
プロダクト自体についての感想、要望もあり、一方で、サービスの作り手として、自分たちのプロダクトにも参考にできる意見も出てきたりととてもよい知見だと思います。
Oculus Rift
VR(Virtual Reality)という言葉は、登場してだいぶ経ちますが、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)タイプのVRデバイスは、大きく進歩しています。その中でも先頭を行くOculus Riftは、外界を完全に遮ったゴーグル内にディスプレイを設け、左右の目にそれぞれ合わせて画像を表示します。これだけでかなりリアルに立体視できるにもかかわらず、加速度、ジャイロ、地磁気センサーを内蔵し、頭の動きを検出することで、顔を向けた方向に合わせた映像を表示できます。この3次元の空間の中に自由にオブジェクトを配置し、見せることができる。これがOculus Riftです。
Oculus Riftを装着し最初に思い浮かんだ単語は「没入感」でした。Oculus SDKに含まれている、箱庭を散策できるでもアプリでは、CGとしてはそれほど綺麗に作られたものではないにも関わらず、ゴーグルを装着した瞬間からその世界に入り込んだ感じになり、思った以上にリアルなものでした。
Oculus RiftはSDKが配布されており、いろいろなアプリが開発されています。その中で、次に試したのは、ジェットコースターのアプリであるCASA RollerCoaster。こちらも、CGとしてはそれほど美しくないにもかかわらず、思った以上の体感ができ、思わず声が出てしまうほどのものでした。また、体験している人を傍から見るのもなかなかおもしろいですよ。
最後に、こちらも定番の初音ミクを使ったデモアプリであるMikulus。初音ミクが座っている空間をうろうろするというもの。そもそも初音ミクと同じ空間にいることだけでも、現実ではありえない体験なのですが、さらに面白いことに、こちらの動きに追随し、初音ミクが顔を動かし、ずっとこちらを見つめ続けてくるのです。なので、自分が初音ミクの方向を見ると、必ず初音ミクがこちらを見ていて、逆にこちらが恥ずかしくなってしまいました。
このように、現実ではありえない体験を、かなりの没入感を持って体験できる、Oculus Rift。今後は実用的なアプリも開発され、世の中の新しい常識を作っていくことでしょう。弊社でも、新しい世界に没入する体験を提供できるアプリを開発したいなと思う一品でした。
「Netatmo ウェザーステーション」+「雨量計」
室内、屋外に専用モジュールを設置すると、クラウド上に測定データをアップ ロードしてます。それをWEBや、スマートフォンアプリなどで確認することがで きます。また、外部ツールと連携することによって雨の降り始めなどのお知らせ を通知することなどができます。
ガイアックスでは、オフィスは2フロアを利用しているのですが、それぞれのフロアで、 気温、湿度、CO2、空気の質、気圧、騒音、雨量 といったデータを収集し可視化しています(写真では機器が落っこちそうですが、普段はちゃんと固定していますよ!)。
- IFTTTなどを利用して他のサービスと連携させることができます。
- WebAPIが公開されているため、設置したモジュールのデータを利用したり、世界中の気象データを利用したサービスなどの開発ができます。
感想
単純に屋内外の情報が可視化されるのは面白いと思いました。 また当初の目的であったInternet of Thingsの体験ができたことによって、これからのインターネットを利用した、新しいサービスへの夢が広がりました。やはり、デジタルな世界だけのサービスではなく、人が実際に生活している現実世界を結ぶためのツールとしてのインターネットに大きな興味が深まりました。 自分たちでもこういったデバイスを利用したサービス開発してみたいと感じました。
さいごに
...といったように、ガジェット購入制度はガイアックスの中で最近ホットな制度になっています。
よりプログラマブルなガジェットが新しい事業や、取り組む技術要素のきっかけになることを目指して今後も遊んで研究していきます!
そしてオマケとして, メイキング写真をお送りします(笑)。 YAPCの成功祈願の写真も同じタイミングで撮影しました。 ガイアックスでは、OSS活動、特にPerl界隈の活動を支援しています!同士も募集中!
...さてさて, どうも皆様こんにちは. 技術開発部技術基盤チームの福本(@__papix__, 冒頭の写真の右側)です. 我らが部長, 肥後によるガジェット購入制度の紹介記事はいかがでしたか?
今回被写体としてOculus Riftを体験してみましたが, 思っていたより臨場感があって驚きました. ゲームとの相性は抜群だと思いますが, 特にMinecraftとか非常に合うのではないでしょうか. 絶対おもしろいと思いますし, Minecraftも結構好きなので, そうなったら衝動買いしちゃいそうだなあと思ったりしました.
さて, 冒頭の写真ですが, 僕も肥後も「ヤプシー成功祈願」と書かれたTシャツを着ています. ...というわけで(どういう訳?), 今年の8月20日〜22日に開催されるYAPC::Asia Tokyo 2015について紹介させて下さい.
YAPC::Asia Tokyoは世界最大規模の草の根エンジニアカンファレンスです. Perlのカンファレンスではありますが, 発表内容はPerlだけにとどまらず, GoやPHP, Swift, 更にはインフラについての話題も扱われたりする, 非常に「濃い」カンファレンスです. ...そういえば, 去年のトークでは, 今回の記事で紹介したようなハードウェアに関する発表もあったりしましたね.
これまでYAPC::Asia Tokyoは9回開催されてきましたが, そのそれぞれで新しい技術に関する発表や, エンジニア同士の新しい出会いと交流が生まれてきた, 素晴らしいカンファレンスです. 実は自分自身, Perlのエンジニアになろう! と決意したのは学生時代の2011年のYAPC::Asia Tokyo 2011に参加したからで, そういう意味でも非常に影響力の大きい, インパクトのあるカンファレンスだと思っています.
そんなYAPC::Asia Tokyoですが, 10回目となる今年が(現在の運営スタッフによる)最後のYAPC::Asia Tokyoとなることが発表されています. そしてその最後を飾るにふさわしい会場, 東京ビックサイト! これはもう, 非常に楽しみですね!
興味を持った方は, 是非公式サイトをチェックしてみてください!